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園のあゆみ

ののかぜ保育園は、2019年4月1日に緑の丘福祉会の三番目の認可保育所として誕生しました。まだ、生まれたばかりの保育園ですが、ののかぜ保育園は突如として誕生したわけではなく、緑の丘福祉会の40年余の歴史の中で生まれました。
以下に緑の丘福祉会のこれまでの歩みをごく簡単に述べさせていただきます。
緑の丘福祉会は、名古屋大学内(東山地区、鶴舞地区)に設置されていた二つの共同保育所を前身として、1976 年 10 月 に設立され、認可保育所「どんぐり保育園」(東山地区)と「ひまわり保育園」(鶴舞地区)を設置、地域に開かれた認可保育所として両保育園を運営してきました。
女性が結婚・出産後も働き続けることがまだ一般的ではなかった時代、1964年にはじまった無認可・共同保育所の運営は必ずしも順調ではありませんでした。保育所運営自体が極めて困難であった時期にあっても両保育所は名古屋大学に働き・学ぶ権利を保障すると共に研究・教育・医療という大学の機能を支えるうえで重要な役割を果たしてきました。このような保育所が果たしてきた役割が広く学内でも認識されるようになり、名古屋大学評議会をはじめ大学内の多くの方々のご協力・援助を得て、社会福祉法人緑の丘福祉会が厚生省(当時)によって認可され、それが設置運営するどんぐり保育園・ひまわり保育園として、3歳未満児・定員30人の認可保育園として新たな出発を果たしました。
その後、両保育園共に就学前までの保育要求に応えるため、多くの人の協力によって園舎を新築し、産休明けから就学前までの保育所となりました(現在の定員は、どんぐり保育園:90名、ひまわり保育園:60名)。さらに、2004 年、名古屋大学の法人化後は同大学の「関連公益法人」として、大学と連携した運営を行っています。
ここ数年、どんぐり保育園、ひまわり保育園には、毎年100件を越す入所相談が寄せられ、待機児対策について緑の丘福祉会として検討を重ねていました。
2018年2月、名古屋市から「平和公園内保育所を整備・運営する法人の公募」が行われ、私たちも応募した結果、緑の丘福祉会が選定されました。
また、認可保育園以外に、2010 年 4 月から公立大学法人名古屋市立大学から委託を受けて同大学学内保育所「さくらんぼ保育所」の運営を、さらに2018 年 4 月からは、国立病院機構名古屋医療センターの委託を受け同医療センター院内保育所「くまの子保育所」の運営を行っています。
地域の子育て支援事業に関しては、2013 年 10 月から地域子育て支援センター事業として“みどりのおうち”をどんぐり保育園内に開設し、同園の入園児にとどまらず地域の子育てに貢献しています。同様に、ひまわり保育園においても家庭保育室「はなのこ保育室」(2011年8月開所)、小規模保育事業(A型)保育所「はなのこ保育室」(2015 年4月開設)、なごやつどいの広場事業「ほっこりワクワクはなのこ広場」(2017 年 4 月開設)を経て、2017年10 月からは名古屋市地域子育て支援拠点事業に発展させ、地域の子育て支援に取り組んでいます。

この緑の丘福祉会の歴史の中で、保育園運営に当たって最も大切にしてきたことは、常に子どもを真ん中に据え、「子どもの権利条約」が求めている「子どもの最善の利益を優先」し、子どもをひとりの人間として尊ばれ、社会の一員として重んぜられ、良い環境の中で育てられる人と捉えてきました。
また、緑の丘福祉会とその保育所の運営に責任を持つ理事をはじめとする役員は、多くのOBや保護者、そして地域の方々に就任頂いており、さらには私たちの事業を応援下さる多くの皆さまによって支えられています。保育や保育所運営など多くの局面において役員等、保育者、保護者が等しく参加する中で、自らも育ち、育ちあっていく《共育ち》を大切にして歩んできました。

子どもたちの発達、成長は目覚ましく日々ぐんぐんと育ってゆきます。これからも、保護者の皆さんと一緒に、子育てを楽しみ、子どもの成長を一緒に喜び合い、育ち合い、子どもたちに学び、子どもたちと共に成長していきます。